自由が丘の鍼灸師が考える「熱中症」対策とは①

8月に入って夏らしい日々が続きます。例年、熱中症に注意が必要な時期ですが、今年はコロナもあって休まりませんね。今回はその熱中症について解説していきます。

熱中症とはなに?

熱中症とは、夏などの高温環境下においての身体の適応機能の異常によって起こる障害の総称です。日本では主に7-9月にかけて多くの症状が見られます。

なぜ熱中症になるのか?

人の身体には

  • 熱を生み出す(産熱)機能
  • 熱を外に逃がす(放熱)機能

が備わっていて、互いにバランスを保っています。
このバランスが崩れた時に熱中症が起こります。

熱中症の種類

熱失神

気温が高く、暑い環境では体温が上がります。体温の上昇により皮膚血管が拡張し、血圧が低下します。

すると、脳への血流が悪くなり十分な酸素を供給できなくなり、脈が速くて弱くなり、めまいや顔面蒼白、一時的な失神などの症状が起こります

熱けいれん

汗はそのほとんどが水分です。ナトリウムをはじめ、ミネラルや電解質も含んでいます。
しかし、大量に汗をかいたときに水分だけしか補給をしていないと、体内のナトリウム濃度が薄まります。
筋肉の働きにはナトリウムが必要な為、ナトリウム濃度が低下することにより、足や腕、腹部に筋肉の痛みを伴うけいれんが起こります

熱疲労

大量に汗をかいたときに水分補給も追いついていない場合、身体が脱水状態に陥ります。


熱疲労では、全身倦怠感・頭痛・軽度の意識障害・吐き気などの症状が起こり、非常に危険な状態です

熱射病

水分も塩分も不足した状態で体温の上昇が続いた場合、中枢機能に異常を起こします。
すると、意識障害やショック状態に陥る可能性が高く非常に危険です。
すぐに救急車を呼びましょう

次回はオフィスでできる熱中症対策をお伝えします。みなさま、水分補給をこまめにしてくださいね。

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