ウイルス感染の拡大に伴い、「免疫力」について話題に上がることが増えました。なかなか目に見えない内容ですので、ぜひともご参考いただければと思います。
免疫力とは
免疫は外から侵入してきた細菌やウイルスなどの異物や体内に発生する発ガン細胞などを撃退するための自己防衛システムです。
体内の免疫システムは毎日活発に活動しており、もし免疫システムが正常に働かない場合、すぐになんらかの病気になってしまいます。
15歳頃までに免疫システムが出来上がりますが、20歳を過ぎるころから徐々に低下を始めます。
子どもの頃に病気にかかりやすいのは、免疫システムが完全でないためなのです。
腸内細菌について
腸内にはたくさんの腸内細菌が存在し、その数は1000種類・100兆個と言われています。
これは消化吸収を行う役割のある腸は飲食物だけでなく、細菌やウイルスも取り込んでしまうためです。
ヒトの体内に生息する腸内細菌は3万種以上存在すると言われていますが、大きく分けると
- 善玉菌
- 悪玉菌
- 日和見菌
の3種類に分類できます。
善玉菌
身体に有益な腸内細菌。
身体に害をなす悪玉菌の増殖を食い止め、感染予防や有害物質の排出の手助けをする働きがあります。
代表的な善玉菌には「乳酸菌」があり、ヨーグルトなどで知られるビフィズス菌やアシドフィルス菌などの種類がああります。
善玉菌を増やすためには、
- 発酵食品
- ヨーグルト
- 食物繊維
などを意識した食生活を心がけましょう。
悪玉菌
身体に有害な腸内細菌。
腐敗物質を産生し、体内環境を悪化させ、免疫力を低下させる。また、体内にガスを溜め込み便秘の原因にもなる。さらに、代謝にも影響を及ぼすため、美容や老化にも悪影響を及ぼします。
代表的な悪玉菌には黄色ブドウ球菌、ウェルシュ菌などがある。肉やお菓子など食生活に偏ることで悪玉菌が増殖します。
日和見菌
良い働きも、悪い働きもしない細菌。
善玉菌が多くなるときはおとなしく、悪玉菌が増えてくると有害な作用を及ぼすことがあります。
代表的な日和見菌には大腸菌(無毒株)、バクテロイデスなどがあります。
今回は、免疫について、主に腸内細菌について詳しく触れました。やはり大切なのは食生活と休息です。次回は対応方法についてお伝えします。
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